小田香作品特集

CinéRuelle × ビクトリィシアター

余映 vol.4

 

 

こんにちは支配人です。
今回は岡山市や倉敷を拠点に、移動上映を行う「余映」がビクトリィシアターにやってくる第2弾! これまでも国内の小さくてでもとても印象に残る数々の作品を私たちに届けてきた「余映」です。

今回は、何度かビクトリィでも上映している小田香さんの特集です。これまでに撮ってきた短編と、現在絶賛製作中の『GAMA』を上映します。

ぜひお出かけください。 

 

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CinéRuelle presents 余映 vol.4
「小田香作品特集」

  

2024年7月6日(土)

A プログラム | 16:00 上映 

プログラム | 18:00 上映

一般 … 1,500円 (定員25)

▷ 席数に限りがありますので、事前予約をお願い致します。
▷ 予約・問い合わせ先:CinéRuelle |以下よりお願いします

 

 

予約・問い合わせ

 

 

余映第4回目として「小田香作品特集』を開催します。

これまで様々なアプローチで「記憶」について探求してきた小田香。
今回は沖縄の自然洞窟を舞台とした『GAMA』に加えて、これまで制作してこられた短編群も上映することにしました。どの作品も現代の早急さとは無緑の、倫理的な態度に買かれた「待つ」ことや「距離」についての映画とも言えるのではないでしょうか。

上映会の名前である余映とは、日が沈んだり、灯火が消え去ったあとに残った輝き、という意味があります。鑑賞し終えた後に残る感情が余映となり、皆様の元に残れば幸いです。

(CinéRuelle)

 

 

■ 上映作品

【Aプログラム】

色彩論 序章 / 6min. 2017

TUNE / 6min. 2018

風の教会 / 12min. 2019

Night Cruise / 7min. 2019

夜行列車 / 10min. 2021

ホモ・モビリタス / 12min. 2022

カラオケ喫茶ボサ / 13min. 2022

【Bプログラム】

GAMA / 53min. 2023

■ 日時

7月6日(土)@ビクトリィシアター 

岡山県真庭市久世2581

Aプログラム | 15:30開場 16:00開演

Bプログラム | 17:30開場 18:00開演

7月7日(日)@東山ビル

岡山県玉野市宇野1-7-3

Aプログラム | 14:00開場 15:00開演

Bプログラム | 16:30開場 17:30開演

■ 鑑賞料金

各プログラム1,500円(7/7 東山ビルは+1ドリンクオーダー)

■ ご予約

Googleフォームにてお願いいたします。

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   プログラムB

『GAMA』

監督  小田香

(2023年 | 日本 | 53分 )

  

沖縄戦で多くの住民が命を落とした自然洞窟「ガマ」の中で、平和の語り部としてガイドを務める松永光雄。その傍らに佇む青い服の「影」が、現代と過去の交差を表現する。「とよなかアーツプロジェクトリサーチ企画」として制作。全編16ミリフィルムで撮影された2024年完成予定の日本の地下をめぐる新作『Underground』へとつながる沖縄編。

 

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   プログラム A

 

色彩論 序章 / 6min. 2017

ゲーテは自然を愛し、環境の変った実験室で分析された光(学)からは距離をとった。「色彩というのは眼という感覚に対する自然の規則的な現象」だと彼は言う。彼が眼というとき、それは網膜の情報処理のことではない。眼で感じるというのは、先が我々の持つ記憶を通過し、情景を生み出すことではないだろうか。
光と闇が我々の個人史を通り抜け、幾千の淡いとなり、色彩として現れるのではないだろうか。16mm 白黒フィルムで撮影。

 

TUNE / 6min. 2018

「さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物」からインスパイアされて作った作品。

ロスのコミュニティフィルムセンターに寄贈され、ダンボールにしまい込まれていたファウンド・フッテージ(8mm) とブラインド・ウィリー・ジョンソン 'Dark Was The Night, Cold Was The Ground' をかけあわせ、一枚のレコードがもちえる記録を描いた。

 

風の教会 / 12min. 2019

神戸・六事にある安藤忠雄「風の教会」リニューアルオープンに向けて行われた修復工事を記録。コンクリートを侵食した黴や苔が廃教会となっていた時間の長さを告げる。閉じられていた扉が開かれるとき、止まっていた時間が再び動き出す。

 

Night Cruise / 7min. 2019

大阪の水路を通る「梅田哲也/hyslom 船・2017」に研究員として参加した際に撮影した素材と、翌年のクルーズ船ツアーで撮影した素材を合わせてひとつの作品として構成。魅惑的な夜の河に、揺らめく水と光。

 

夜行列車 / 10min. 2021

列車が時間を走っていく。乗客がみる夢のなかを金魚が漂う。サラエボから郊外の町へ向かう列事で撮影された車窓シリーズ第2作目。

 

カラオケ喫茶ボサ / 13min. 2022

カラオケ喫茶ボサは大阪の郊外にある。歳を重ねたご近所さん達がカラオケしたり休んだりする場所だ。昨今の不安な日々に、ボサは人新世の時代のタイムカプセルとして痕跡を残す。

 

ホモ・モビリタス / 12min. 2022

青森県南地域を走る青い森鉄道の車窓風景を撮影。
8mmフィルムに直接描かれたドローイングと弦楽器のスクラッチ音が、人間の記憶のひだに触れる。かつてあった/まだ見ぬ故郷に戻る旅の一片を掘えた『FLASH』『夜行列車」に続く小田の車窓映画シリーズ。

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