映画を聴こう!「gong batu」+ WS +「音の映画 Our Sounds」

   

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こんにちは、支配人です。
さて今回は、映画を「聴いて」楽しもう!という企画です。

映画館で映画を鑑賞すると、全身でその作品を感受するような体験をしますが、
それでもやはり「目」から受ける情報が圧倒的に多いのではないでしょうか。
もちろん、映像の迫力や美しさを楽しむのも醍醐味ですが、
今回は「耳」をいつもより少ししっかりそば立てて、「聴く映画」の世界を楽しんでいただけたらと思っています。普段とは違う感覚を、ぜひひらいてみてください。

 ♪

10.7sat 13:00 -17:00

 

映画上映 「gong batu」/「音の映画 Our Sounds」

ワークショップ「町を鳴らそう、響かせよう!」

 

 [プログラム]

13:00 「gong batu」上映

13:55頃 ワークショップ「町を鳴らそう、響かせよう!」

15:30頃 「音の映画 Our Sounds」上映&トークセッション

17:00すぎ 終了予定

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gong batu

岩本象一監督(’21年/46分/日本)

予告編

 

STORY

場の響きに耳を傾け
それに呼応すること
この簡素な主題を実践する岩本象一によるプロジェクト”場と音と”。
時としてワークショップや公演という形で行っているが
今回は石の島として名高い北木島を舞台に映像作品とした。
作品名gong batu (ゴン バトゥ)はインドネシア語でgong=体鳴楽器の打楽器ゴング、batu=石、の意である。
主な撮影現場である花本石材は三代にわたり100年以上かけて山を掘り下げ50メートル以上の深さを誇る巨大渓谷を所有している。
その底にある石や岩壁を叩き巨大サウンドホールのような深い残響や石それぞれの特色を生かした音を収録した。
本プロジェクトは石と空間そのものを響かせることを主眼にしつつも島の音風景を多く収録した。
また現場で偶然出会った”モノ”も即興的に鳴らした。
空間に遍在し発見されることを待つ音の粒子を見出し、それに応える。もしくはただただ聴く。
音楽家の視点から”島の今”を捉えようと試みた。
かつて武満徹は、私たちの耳は聞こえているか、と世に問うた。
世界と対峙した時、しなやかな耳で能動的に聴き出せる力があるだろうか。
これは生き方である。

 

岩本象一

1981年生まれ 神戸出身
​2005-2008 インドネシア政府奨学金を得てインドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校に留学。ガムラン演奏や舞踊を習う。帰国後、神戸のジャワガムラングループ代表を経て岡山に移住。2010年より奉還町にてガムラン教室を開講。インドネシア語通訳や翻訳も行っている。

 

☆「gong batu」ご覧になった方には、限定ノベルティポストカードをプレゼント!

 

 

 

 

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音の映画 Our Sounds

ハブヒロシ監督(’22年/55分/日本)

 

予告編

STORY

岡山県高梁市の日本語教室*に集まったメンバーたちの物語。
コロナ禍で失われつつあった豊かな生活を取り戻すために、私たちは共に一つの歌を作りました。
この映画は、そのささやかな出会いの航路を記録した、音だけのドキュメンタリー映画です。
映像はありません。
山間部の小さな町にも訪れているグローバル化の波。
そして、その境界で揺らぐ小さなくぼみ。
私たちは特別である必要はない。優れている必要はない。普通である必要もない。
属性を越えた、“いきもの”としての出会い。
この映画は、観てくれた人たちとの出会いを通して新たな対話が生まれることで、初めて動き出すのだと思います。 

*日本語教室には技能実習生を中心に多様な背景をもった人たちが集まっています。外国人技能実習制度は日本の企業で技能を身につけた外国人が母国の発展に寄与することを目標とされています。外国人を技能実習生として受け入れることにより、慢性的な人手不足の解消にも役立つと考える企業が増えている一方、技能実習生の待遇等が問題視されることもあります。

  

ハブヒロシ

音楽家、遊鼓奏者、アーティスト
東京造形大学映画専攻卒業。インネシア国立芸術大学でのガムラン修行や、セネガルの人間国宝ドゥドゥ・ンジャエ・ローズ・ファミリーのもとでのサバールドラム修行など、世界各地の芸能を学び、馬喰町バンドでの音楽活動や、関ジャニ∞や台湾原住民とのレコーディングなど、様々なジャンルで活動する。岡山に移住後、地域づくりに関わりはじめ、小水力発電制作や山菜収穫イベント、疫学研究などに取り組むほか、丹田呼吸法の普及伝承活動もしている。2022年7月ハーバード大学で社会疫学の研究のため渡米、現在は京都大学大学院医学研究科に在籍。
芸能の現在性について考えながらも、出会いと対話のプロセスを形にし、ある種の詩/沈黙のような瞬間に触れることを目指し、主にコミュニティーをめぐるアートプロジェクトを展開している。

 

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ワークショップ

「町を鳴らそう、響かせよう!」

江南泰佐、岩本象一、ハブヒロシ
  
 

 

町中の音、あるいは町のモノを鳴らして音を出し、録音&再生します。聞き慣れた音でつくられる新たなサウンド・スケープを楽しみましょう。

 

【持ち物】
スマートフォン、 タブレット、ICレコーダー、 テープレコーダー etc
*録音・再生ができる機器をお持ちください。

 

江南泰佐

音楽家(音楽と音に関わる様々なこと)。大阪出身。大阪大学文学部修士課程卒。
1998年以降ラジオ番組のDJとして音楽キャリアを開始。並行して自身の音楽活動も開始。通常の楽器から日用品までを演奏するスタイルで音楽と音の間、音楽とダンス、演劇、ビジュアルアートといった他の表現との境目を浮かび上がらせる活動を国内外で展開。2017年にはサウンドや気配を通した他者とのコミュニケーションにフォーカスした大所帯非楽器アンサンブルPOLY!を立ち上げる。2021年サウンドデザイン、エンジニアとして参加した映像作品「gong batu」がROME MUSIC VIDEO AWARDSにてBest Experimental Music Video賞、Art Film AwardsにてBest Sound Design賞などを受賞。ソロ作品としては enami Taisuke 「ferment」(Meister Musik/2014)などがある。
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