『幕間』× 仲野麻紀 × 今福龍太

◎ 一 般 : ¥ 2,000

◎ 25歳以下: ¥ 1,500

◎ 高校生以下: ¥ 500

(定員25席)
*席数に限りがありますので、事前予約をお願い致します。
 

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こんにちは支配人です。

昨年に続き「映画を聴こう!」を今年も開催します。

今年は90年代初頭のサイレント・フィルムや、昭和初期の日本のアニメ映画を特集します。

 

第一部:『幕間』上映 × 仲野麻紀ライブ

「映画を聴こう」1日目は、映画とサックス演奏とレクチャー。

フランスのダダイズム運動のど真ん中で数々の映画を制作したルネ・クレール『幕間』と、現在フランスを拠点に活躍する、旅するサックス奏者・仲野麻紀によるライブの共演です。

断片的なイメージが重なり合う実験的な技法が散りばめられた『幕間』は、90年代初頭、シュールレアリズム真っ盛りのパリで制作されました。既存の概念を打ち壊し、新しい視点を探ったダダイズムのスピリットをふんだんに含んだ作品です。

音楽はエリック・サティ。今回、上映に合わせてサックス演奏をする仲野麻紀は即興と旅を大事にしながら、旅先などあらゆる土地で出会った「音」を身体化させ、その瞬間の空間に響かせます。そしてこれまでに発表してきた作品の中には、サティの曲がいくつも登場します。

ダダの空気とジャズ的即興。
瞬間の衝撃を、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。




 

幕 間

脚本・脚本|ルネ・クレール 

2024年/フランス/20分/モノクロ
配給:神戸映画資料館

 

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STORY
当時シャンゼリゼ劇場で上演されていたスウェーデン・バレエの“本日休演“の幕間で上映するために製作された、クレールの第2作。クレールと親交のあるダダイズム周辺の名士たち、フランシス・ピカビア、エリック・サティ、マン・レイ、マルセル・デュシャンらが出演しているのも魅力。

 

 Maki Nakano 仲野麻紀

サックス奏者。2002年渡仏。自然発生的な即興、エリック・サティの楽曲を取り入れた演奏からなるユニット Ky [キィ] での活動の傍ら、様々な土地、様々な人々あるいは一人で演奏行脚を行いながら、音楽レーベル openmusic、アソシエーションArt et cultures symbiose-芸術と文化、共生-をフランスで主宰。『旅する音楽』(せりか書房)にて第4回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。

最新作は、古美術・現代美術のコレクションギャラリーでの撮影、演奏をテーマにした俳句 CD-Book 『古今』(Edition Ecoute出版)。
2017年から開始したネットラジオopenradioは月齢周期に沿って配信中。
openradio
▷ 音源試聴

 

 

第2部:今福龍太レクチャー『サイレントな雄弁』

サイレント・フィルムといえば、その歴史はヨーロッパに立つところがありますが、同時にアメリカにおける映画の歴史も豊かです。例えばバスター・キートン。優れた身体性による映像表現は不在の言葉以上に雄弁と言えるかもしれません。

文化人類学という枠組みを軽々と超え、映像・音楽・文学など幅広い表現に対する深い考察に裏付けされた評論家としても活躍する今福龍太さんが、映画史の系譜をたどりながら、サイレント・フィルムから捉える「サイレント」について語ります。

直感的に捉えていたけれど言葉にならなかったようなことが明確になる、そんな時間になるのではないかと思います。

耳を目を開いて、全身で楽しんでいってください。

 

Ryuta Imafuku 今福龍太

1955年東京に生まれ湘南の海辺で育つ。
1980年代初頭よりメキシコ、カリブ海、アメリカ南西部、ブラジルなどに滞在し調査研究に従事。その後、国内外の大学で教鞭をとりつつ、2002年より群島という地勢に遊動的な学び舎を求めて〈奄美自由大学〉を創設し主宰。
著書に『クレオール主義』、『群島-世界論』(以上、水声社)、『書物変身譚』(新潮社)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房)、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(みすず書房・讀売文学賞)、『宮沢賢治 デクノボーの叡知』(新潮選書・宮沢賢治賞/角川財団学芸賞)、『言葉以前の哲学 戸井田道三論』(新泉社)、近著に『霧のコミューン』(みすず書房)など多数。

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