CinéRuelle × ビクトリィシアター
余映 vol.5
こんにちは支配人です。
今回は岡山市や倉敷を拠点に、移動上映を行う「余映」がビクトリィシアターにやってくる第3弾! これまでも国内の小さくてでもとても印象に残る数々の作品を私たちに届けてきた「余映」です。
今回は、川添彩監督がこれまでに制作した5つの短編作品を上映します。
ぜひお出かけください。
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CinéRuelle presents 余映 vol.5
「川添彩作品特集」

2025年12月6日(土)
①13:30開場 14:00開演
②17:30開場 18:00開演
一般 … 1,500円 (定員25)
▷ 席数に限りがありますので、事前予約をお願い致します。
▷ 予約・問い合わせ先:CinéRuelle |以下よりお願いします
予約・問い合わせ
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2023年から活動を始め、自主企画として「余映(よえい)」という上映会をこれまで4回開催してきました。「余映」では、あらゆる映像メディアが氾濫する現代において、今見るべき映画作家の作品を特集上映という形で紹介しています。
vol.5では、川添彩監督がこれまでに制作した5つの短編作品を上映します。
多摩美術大学在学中にマヤ・デレンの作品群に影響を受け、映画監督・青山真治氏に師事した川添監督は、恐るべき強度をもつ作品を発表し続ける、いま注目すべき映画作家です。
全ての作品に通底している、価値体系そのものへの揺さぶりや、あらゆる境界線を融解させる説明を欠いた記号の横溢。そして、自らのファンタズムのみに陥ることなく、この世界の不確かさに触れる電光石火のショットに、私たちは映画の未来を見るのか、あるいはひとつの終幕を感じ取るのか。
上映会の名前である余映とは、日が沈んだり、灯火が消え去ったあとに残った輝き、という意味があります。鑑賞し終えた後に残る感情が余映となり、皆様の元に残れば幸いです。
(CinéRuelle)
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■ 上映作品
ぞうが死んだ / 2012 8min.
夜の電車 / 2019 15min.
とてつもなく大きな / 2020 11min.
とおぼえ / 2022 23min.
不在、まばゆいばかりの / 2025 10min.
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■会場
cafe moyau @cafe_moyau
岡山市北区出石町1-10-2
ビクトリィシアター @victorytheater
岡山県真庭市久世2581
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東山ビル @hym_bldg
岡山県玉野市宇野1-7-3
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■作品紹介
ぞうが死んだ / 2012.8min.8mm. 1:1.33.
世界が終わることを“分かった”少年、世界に終わりないことを知った青年、 "ただ在る"でいることを選んだ少女、3人の時間を切り出した作品。 第58回オーバーハウゼン国際短編映画祭インターナショナルコンペティション部門出品。
夜の電車 / 2019.15min, HD. 1:1.33
夜はもう寝るだけと思っていたけれど、私はいつだってどこへだって、遠くのトークでとおくへ行けるのだ。 アパートを飛び出して、 乗客もまばらな深夜の電車に乗ることで起きる、なにげない日常の変容。 三好銀の漫画「夜中の電車」を原案とした短編映画。
とてつもなく大きな / 2020.11min.Super16 (DCP) 1:1.33
エイコは子供の頃に聞いた音を何度も思い出す。 あれはすごく大きい何かの呼吸。 現実か夢か判然としない光景の中で、 自分自身の存在を揺さぶられるようなイメージを記憶の中に追い求める主人公の意識の流れを描く。 2020 年カンヌ国際映画祭批評家週間短編部門正式出品。
とおぼえ / 2022.23min.Super16 (DCP) 1:1.66
弟の死に顔に自分自身の死を感じた主人公は、自己の存在の不確かさへと思いを深めていく。 内田百閒の短編小説 「とおぼえ」 と 「冥途」 から着想されている。 記憶と現実を行き来するように進む物語とフィルム撮影の光のゆらめきの中に生と死のあわいを表出する。 ロッテルダム国際映画祭 Short & Mid-length 部門に選INDIELISBOA INTERNATIONAL INDEPENDENT FILM FESTIVAL C Best Fiction Award 受賞。
不在、 まばゆいばかりの / 2025.10min. HD. 1:1.33
一人の女は家の中で誰かの (何かの) 痕跡を見つけていく。 それは家の持つ記憶なのか、それとも彼女の中にある夢の中に彼女自身が入ってしまったのか。 そこに侵入してくる男。 彼女は一体どこにいるのか。 " 音楽のための映画”プロジェクト第一弾。
※5作品1 プログラム (計67分)
※DCPと記載のある作品は、 本上映会ではデータでの上映となります。
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川添 彩 Aya Kawazoe
1989年神奈川県横浜市生まれ。東京藝術大学大学院修士課程修了。 816mm フィルムを中心に映画作品を制作。
『とてつもなく大きな」』(2020) 2020年カンヌ国際映画祭批評家週間短編部門に選出。『とおぼえ』 (2022) ではロッテルダム国際映画祭 Short & Mid-length 部門に選出、 INDIELISBOA INTERNATIONAL INDEPENDENT FILM FESTIVAL にて Best Fiction Award 受賞。

