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あの頃、ほとりにいたすべての人に。
18歳の夏物語。
大学受験に失敗し、現実逃避中の朔子(二階堂ふみ)。叔母・海希江(鶴田真由)の誘いで、旅行で留守にするというもうひとりの伯母・水帆(渡辺真起子)の家で、夏の終わりの2週間を過ごすことになった。美しく知的で、やりがいのある仕事を持つ海希江を慕い尊敬していた朔子。しかも、小言ばかり言われる両親からも開放されるということで、海辺の街のスローライフは、快適なものになりそうだった。 朔子は海希江の紹介で古馴染みの兎吉(古舘寛治)とその娘の辰子(杉野希妃)、そして甥の孝史(太賀)と出知り合う。小さな町の川辺や海や帰り道で会い、語り合ううちに朔子と孝史の距離が縮まっていく。そんな朔子の小さなときめきをよそに、海希江、兎吉、後から現れた海希江の恋人・西田(大竹直)ら大人たちは、微妙にもつれた人間模様を繰り広げる。朔子は孝史をランチに誘うが、そのデートの最中、彼に急接近中の同級生・知佳(小篠恵奈)から連絡が入る。浮足立つ孝史の表情を見て、密かに揺れる朔子の心…