We're on a road to nowhere.

先日7/2と7/3に、ビクトリーシアターは本格オープンしました。
記念すべき柿落としは、深田晃司監督作品「ほとりの朔子」(2013年)を上映。なんとこの日に合わせ、深田晃司監督ご本人がシアターに登場! ビクトリーのじゅいっちゃんこと山﨑樹一郎と映画の魅力をたっぷり語ってくださり、ビクトリーシアターへ温かいエールを送ってくださいました。

©︎Takashi Oyama
©︎Takashi Oyama

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「ほとりの朔子」は、ひと夏を海辺で過ごす浪人生女子の話。当時まさにその年頃だった朔子を演じる二階堂ふみの、みずみずしさたるや! この映画のキャッチフレーズは「あの頃、ほとりにいたすべての人に」。なんという人間愛か。監督いわく、この作品はエリック・ロメールへのリスペクトから生まれたとのこと。大学時代にエリック・ロメールにどっぷりハマった者としては、この季節に、こんな形で観れたことがとてもうれしかった。登場人物たちのダメさ加減が身近すぎて愛おしい。上映後は、新しくできたシアター裏で映画を観たもの同士、そんな話をして盛り上がりました。

©︎Takashi Oyama

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そう、そしてそのシアター裏とは。
このたび、ビクトリーシアターのもう一つの役割として、焼き鳥バルが誕生しました!
映画を観た後、とつぜん現実世界に放り出されてとぼとぼ帰路につくなんてつまらない。どうせなら観た感想を飲みながら誰かと語り合いたい、そんなふうに思ったことありませんか。そんな思いから、シアター裏工事は急ピッチで進められ、めでたく初日を迎えたのでした。

そして上映後、深田監督や本作に関わった映画関係者やお客さん、みんなで焼き鳥とビールを頰ばりながら、再び映画談義。始終リラックスして、昔馴染みの仲間と過ごすような、親密な時間となりました。

どんな作品でも、作品そのものを鑑賞することはとても素晴らしい体験ですが、その作り手の生身に触れた時、作品への理解や興味が深まるということは多々あります。作者の制作時の想いや葛藤などに触れた時、その作品はさらに多くのことを私たちに語りかけてくるように思います。
ビクトリーシアターでは数多くの映画を上映することはまだ難しいですが、映画を上映するときは、作り手や訪れた人たちが楽しく出会い、憩える場を大切にしていきたいと思っています。

今回、素晴らしい時間をくださった深田監督はじめ、関係者のみなさま、場づくりに関わってくださったすべてのみなさま、そして何より足を運んでくださったみなさま、心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。さあ、いよいよ旅の始まりです。(s)

 

©︎Takashi Oyama

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